映画見た

おいしいコーヒーの真実」を観てきました。
必要最低限の内容は詰められている、という印象。
コーヒー生産の歴史、価格をめぐる論点(NY市場での価格決定メカニズム、国際商品協定など)、フェアトレードの問題点、などが抜け落ちている点に不満を覚えた。ビジュアルでアフリカの現実に触れられるのはよく、貿易と開発というタイムリーな話題を扱っている。

WTOの場面では、先進国の農業補助金を批判する途上国の主張が紹介・批判されていた。農業補助金は難しい論点である。EUの直接支払いは地域開発政策の側面もあり、環境保全効果も期待されている。スティグリッツの「フェアトレードプラン」は、例外はさまざまにおけるであろうが基本的にはそれら一切を廃止し、途上国の市場アクセスを改善させよとの主張である。その意味で、やはりグローバリズムの「内と外」はいろいろと難しいなあという思いを強くした。