カリフォルニア

カリフォルニア州、排ガス規制強化で連邦政府を提訴

2007年11月10日01時23分

 米カリフォルニア州シュワルツェネッガー知事は8日、州独自の排ガス規制強化を実施するため、連邦政府の許可を求める訴えをワシントンの連邦地裁に起こした、と発表した。ニューヨーク州など14州も訴訟に加わる見通しで、地球温暖化対策に消極的なブッシュ政権を、積極的な州が突き上げた格好だ。

 知事はこの日の会見で「行動を起こした我々の手に未来がかかっている」と述べ、今回の訴えを地球温暖化に対する戦いの「大きな一歩」と位置づけた。

 カリフォルニア州は州内で09年以降に販売される新車に、より厳しい排ガス規制を課す州法を02年に制定。2020年までに温室効果ガス25%削減を目標に掲げている。

 しかし、実施するには連邦環境保護局(EPA)の許可が必要。AP通信によると、州政府は05年にEPAに回答を求めたが「07年末までには」としたまま一度も判断を示しておらず、今回、しびれを切らして法廷に持ち込んだ形だ。

 排ガス規制強化は、ニューヨーク州など11州もカリフォルニア州にならって導入。フロリダ州など5州も「検討中」だ。

http://www.asahi.com/international/update/1110/TKY200711090523.html