本日のタスク

・書類完成

・論文執筆(第2節)
→難しくなりました。後回しですね。

・依頼論文(仕事増加!)
→さあ書くか。



てかさー。愚痴だけどさー。先生からお金もらって研究して業績積んでいる人達@京都さー。
本当に大学院って砂漠だなー。自分でがりがりやらないとあっという間に置いてきぼり。


結局、次のような議論をできるのは、政治経済学なのですよ、ワトソン君。

現代でも,自由貿易の実現には政治的反対が強い.平和的な生産構造の移行,社会的・国際的な調整コストの抑制・分担を実現するには,さまざまな制度の改革,言い換えれば政治的革新が必要である.

ショックの伝染と構造調整を加速するグローバリゼーションは,国家の覚醒・再活性化を促している.特に,ショックと分配問題に関する政府の統治能力が失われるなら,グローバリゼーションは危機の悪循環に向かうだろう.グローバリゼーションにおいて,私たちは平和で豊かな生活を,互いの文化や価値を尊重した協調のメカニズムによって実現したい.それは必ずしもナショナリズムの再生ではない.

国家は,公的な秩序であるが,支配の秩序でもある.国家の覚醒が,国際公共目的による協調の制度を内外にもたらすこともあれば,領土の分割と政治的分裂を招くような支配秩序を強めることもある.グローバリゼーションは官僚の構想と交渉力を刺激し,その権力の強化にもつながる.彼らの積極的発言は,国民や政治家,官僚全体への説得の試みである.

小野塚「グローバリゼーションと日本の戦略:国家の覚醒」布留川正博編著『グローバリゼーションとアジア:21世紀におけるアジアの胎動』ミネルヴァ書房,2007年,第12章