4月初頭徒然
久々更新、貿易論はまた後日。引越し大変ですた。
結構話題になっている気がする、温暖化関連訴訟@アメリカ。
米連邦最高裁判所は2日、米連邦政府の環境保護局(EPA)が自動車などが排出する「温暖化ガス」を規制すべきだとする判決を下したとのこと。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070402AT2M0203Y02042007.html
水俣の最高裁判決に見られるように、環境関連訴訟が最近目に付く。しかしまあ温暖化のような地球環境問題(温暖化は環境被害が「顕在化」しておらず、また被害が地域固有のものでない類の問題にもかかわらず。)について訴訟を起こし、それで勝訴しちゃうんだから、アメリカって国は…ある意味凄い。
3日は、リスク関係の専門家のお話を聞く機会に恵まれる。M先生はじめみなさま、ありがとうございました。
備忘録的にメモしておくと、
「リスク・コミュニケーション」のなかに「リスク・べネフィット分析」といったツールが存在するという大小関係。
「リスク・べネフィット分析」はあくまでツール。経済学者の認識と政策主体の認識のずれ。主体間の非対称性(原発)
意思決定の「場」をどう作るか(中身の問題)。
コーデックス委員会における「科学」と交渉における「利害」。こりゃ重要だ。
アスベスト問題はそのうち絶対やろう。
そして先ほど購入本:季刊at(あっと)7号。砂糖貿易の特集。川北稔「近代世界システムの中の砂糖」etc…。
ここ(http://d.hatena.ne.jp/Darkside-Vader/comment?date=20070208#c)でも触れたが、一次産品貿易論は、ホント重要だと思う。
フェアトレード(atの次回の特集)がなぜ脚光を浴びているかを理解するには、一次産品をめぐる歴史的背景の理解が不可欠だと思う。
例えばこれ↓
コーヒー、カカオ、米、綿花、コショウの暗黒物語―生産者を死に追いやるグローバル経済
- 作者: ジャン=ピエールボリス,Jean‐Pierre Boris,林昌宏
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)
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フェアトレードが、単に「マス化」することをおそれている小生。まあ、市場が広がることの便益は否定しないが…。