クローン牛

クローン動物の肉・乳製品の解禁決定 米FDA

2008年01月16日09時18分 asahi.cpm

 

米食品医薬品局(FDA)は15日、体細胞クローン技術で作った牛、豚、ヤギやその子から作られる肉・乳製品について「食品安全性は普通の家畜と変わらない」とする報告書を発表、出荷を解禁した。ただ、消費者の反発を懸念する食肉業界は慎重な姿勢で、クローン肉・乳製品の流通は当面進みそうにない。

 羊などは十分な情報がなかったとして結論を保留した。FDAは01年、結論を出すまでクローン動物の出荷を自粛するよう要請していた。出荷に際して、特別な表示は必要ないとしている。

 体細胞クローンは、成長した動物の体細胞の核を、核を除いた未受精卵に移植して作る動物のコピー。

 コピー元の遺伝情報をそっくり受け継ぐため、高品質の家畜の増産などにつながると期待されるが、死産などが起きやすくコストが高い。そのため、商品化はまず繁殖用家畜から始まり、実際に食卓に上がるのはクローン動物の子の肉・乳製品になるとみられている。

 日本の厚生労働省研究班は03年、体細胞クローン牛の肉と乳について、普通の牛と比べ「安全性が損なわれることは考えがたい」とする報告書を発表している。

絶対もめるのに。